

お坊さん、法事ってほんまに面白くないですよね!

お悩み君、何かあったのかな?

先週、おばあちゃんの法事があったんです。

うんうん。
お悩み君が昔から好きだったおばあちゃんの法事だね!

そうなんです!
だから楽しみだったんですけど・・・

楽しみだったけど?

ただしんどいだけでした。

しんどかったんだ・・・

ずっと正座で、漢字ばかりの本を読まされて、食事の時間にはお坊さんや近所の人に気を使うばかりでした。
(-.-;)y-~~~

それはしんどかったね。

おばあちゃんとの思い出を話し合う時間もなかったしな・・・

僕でよければ、いつでも聞くよ(^^)

俺はそんなにヒマじゃない!

えっ!? Σ(゚д゚lll)

今日はお坊さんに聞きたいことがあるんです。

どうしたの?

なんで法事では、あんな漢字ばかりの難しい本を読まなきゃいけないんですか?

お経のことだね。
別に読まなくてもいいよ。

えっ!? Σ(゚д゚lll)

正確には、「おばあちゃんのため」に読む必要はないよ。

えっ!? Σ(゚д゚lll)
じゃあ読む意味は何なんですか?

お悩み君のためだよ!

僕のため?

お悩み君を救うための仏さまがいたんだってことをお経を通して聞かせていただくのが大切なんだよ。

それ聞いたことあります!阿弥陀さまっていう仏さまですよね!
でも、僕じゃなく「おばあちゃんが救われた」ってことを法事では考えたいんです。

なんでかな?

だって・・・おばあちゃんのためにみんなで準備した法事だからです!

そうだよね!
阿弥陀さまによって、仏様の国に生まれさせていただき、仏さまとしてのいのちを授かったおばあちゃんのためだよね!

そうです!あれっ??
おばあちゃん、阿弥陀さまのおかげでもう救われてる・・・?

気づいた?おばあちゃんの命の終わりを無駄にしちゃダメだよね。
だから今度は、おばあちゃんのいのちのご縁を通して、阿弥陀さまはおばあちゃんだけじゃなく、お悩み君を救いたい仏さまだってことを聞かせていただかないとね。

それが法事?

そうだよ。

なんかわかったような・・・
丸め込まれているような・・・

笑

それで、なんでお経を読むことが僕のためなんですか?

どんなお経を読んだのかな?

「きみょーむりょーじゅにょーらーい」ってやつです。

正信念仏偈(しょうしんねんぶつげ)だね。
あれは、正式にはお経じゃないんだよ。
※浄土真宗のお経は正式には『浄土三部経』(仏説無量寿経、仏説観無量寿経、仏説阿弥陀経)であります。「正信念仏偈」は親鸞聖人の主著の一部分です。

えっ!? Σ(゚д゚lll)
じゃあ何なんですか?

浄土真宗を開かれた親鸞聖人っていう方の気持ちが込められたお言葉なんだよ。

???
どんな気持ちなんですか???

阿弥陀さまのみ教えを聞かせていただいて本当によかった!
阿弥陀さまの「あらゆるいのちを救いたい」というお誓いは、誰よりもこの私を救いたいという想いのままのお誓いだったんですね!阿弥陀さま、そして、阿弥陀さまの御心を私に伝えてくださった七人の僧侶のみなさま、本当に有難うございます。
この返しきれないご恩のままに、お伝えくださったままを、「正信念仏偈」としてここに記します。この文を見られる方は、私親鸞が七人の僧侶方よりお知らせいただいた阿弥陀さまのみ教えを、一緒に聞かせていただきませんか?
親鸞聖人はこんな気持ちだったと思うよ。

そっか・・・
その阿弥陀さまのお救いを「正信念仏偈」を通して聞かせていただくのが大切なんですね!

そう。
それが法事さ(⌒▽⌒)

なんかスッキリしました!

よかった。
おばあちゃんのいのちを無駄にしないために、おばあちゃんの残された法事のご縁で、「お悩み君を救いたい」という阿弥陀さまの御心を聞かせていただこうね。

坊さん、おおきに!!

えっ!? Σ(゚д゚lll)