
「格安な葬儀社」が第一優先になる時代になりました
ほんの一昔の葬儀では100万円〜200万円前後かかることが普通でした。
気軽に勤めることができる金額ではないため、葬儀のためにローンを組むのも珍しいことではありませんでした。
しかし現在では、20万円以下のプランを打ち出す葬儀社がたくさんあります。
そのような価格設定になった背景として、「お坊さん派遣」が最も大きな要因でしょう。
「Amazonでの派遣僧侶」や、CMでよく流れている「小さなお葬式」等の価格設定は、僧侶の価格だけではなく、葬儀社への価格を下げる要因となりました。
葬儀を勤める負担が小さくなったことは素晴らしいことだと思います。
しかし、価格競争が重視され、葬儀そのものの価値感が変化していることに不安を感じます。
葬儀の規模は2000年以降は縮小傾向です

葬儀に来てくれる人の数でその人の人生がわかりますよね
昔から田舎の方ではよく言われていた言葉です。
しかし、西暦2000年以降は「家族葬」という言葉も流行り、葬儀の規模を縮小させる動きが全国的に流行りました。
そして現在では、親族や家族だけで葬儀を勤める機会が多く、近所の方々が集まることが少ないので、「葬儀に来られる人数で人生がわかる」なんてことはあまりありません。
葬儀の規模だけではなく、日程が縮小されております
葬儀は2日間(初日に通夜で2日目に葬式)で勤められることが多かったですが、お通夜を省略した1日葬や、直接火葬場に行く直葬の割合が増加しております。
※昨今では特に感染症対策としても直葬の割合が増加しているようです。
葬儀離れを防ぐために、葬儀社さんもたくさんのプランを作成されております。葬儀費用が安くなってしまうのは葬儀社さんにとっても痛手ですが、時代のニーズに合わせた工夫には頭が下がります。
僧侶としては、

たくさんの方で故人様の命のご縁を大切にしたいなぁ
と思っておりましたが、ご遺族の都合や経済状況の問題がありますので決して口出しはできません。
だからこそ、規模が縮小された葬儀を素晴らしい仏縁にする工夫を讃岐寺は大切にします。
今後は直葬の割合が増加することが予想されます
現段階での最も規模の小さな葬儀は直葬です。
※おそらく、病院から直接火葬場に行く直葬より規模の小さな葬儀は登場しません。
そして、直葬に関して否定的な意見も決して少なくありません。
総額〇〇円などと安く表記されている家族葬はお葬式でなく、火葬・直葬です。大切な方を送るとき直葬で本当に良いのですか?
— 家族葬、友人葬の宝城 シンセリティホール (@yoshitaka4242) May 7, 2021
しかし、費用の最も安い直葬の割合が増加しているのも事実です。
そこで、讃岐寺では直葬を素晴らしい仏縁にする工夫を考えております。
讃岐寺は直葬の「お布施を安く」「法話を大切」に勤めます
まず、直葬でのお布施の額を格安で勤めることを考えております。
しかし、法話はきっちりさせていただきます。
法名も大切に付けて、法名の意味合いを書いた紙も配布させていただきます。
価格は安くても従来の葬儀と同じように阿弥陀様の救いを味わえるようにしたいと考えております。
葬儀の規模が小さくなる事は感染症対策としても防ぐことができません。
その中で皆様に貢献できることを日々考えております。
アイデア等があればいつでも教えていただければと思います。
香川県の皆様が安心して仏事を勤められるように精一杯精進します。